雲母(きらら)の世界
 雲母(きらら)の世界

二十三世紀――科学の発達したこの時代、
(あや)しの者達は世界の果てへ果てへと追いやられていた。
住処を失った者達は、
この世界の両極である地に人知れず都市を形成する。
古き好き時代、
毎夜百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)が目撃される、
そんな(まち)をそっくりそのまま模写(うつ)した都市を。
都市の周りには結界が張り巡らされ、
人はその内に入り込むことはできない。
(あや)しの者達が科学に侵されることなく、
唯一気儘放題(きままほうだい)に暮らすことのできる都市なのだ。
その都市は名を雲母(きらら)という―――。


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